1843年に設立された公共図書館で、中央図書館の13の分館があります。開館300年にあたる2018年は、「New Orleans 300」として、パネルディスカッションや講演会など様々なイベントが実施されます。
2017年から2019年の長期計画では、「Champion Literacy」「Strengthen Communities」「Enrich Minds」の3つを掲げており、それぞれ、デジタルを含めた生涯にわたるリテラシー教育、アウトリーチ、利用者のニーズを反映したコレクション構築や地域資料の保全等を行うとしています。見どころ:ハリケーンによる被災後の復興状況
2005年8月にアメリカ南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」では、分館8館が冠水する甚大な被害を受けましたが、その後、2030年を目途とした図書館復興のためのマスタープランを発表し、世界レベルの図書館システム(world-class library system)を目指すとしています。 2012年には、被害を受けた分館のうち5館(Rosa F. Keller、Norman Mayer、Robert E. Smith、New Orleans East、Algiers Regional Library)が開館しました。そのうちの一つ、ローザ・F・ケラー図書館は、2017年の米国建築家協会・米国図書館協会主催の2017年図書館建築賞受賞定しており、2018年のALA・米国図書館研修でも訪問予定です。