1766年に創設された、ニュージャージー州の州立総合大学です。全米で8番目に古い名門大学で、図書館情報学の分野では7位にランクインしています。今回の研修では、Alexander LibraryとDigital Curation Research Centerを訪問しました。
■Alexander Library
スペシャルコレクションとしては、明治維新前にラトガース大学へ留学していた日本人、日下部太郎と交流のあったWilliam Elliot Griffisのコレクションを所有しています。ほかに、地域住民へも開放されているReference Reading Roomや、アジア圏の言語の資料を所蔵するEast Asian Library等を見学しました。■Digital Curation Research Center
ここでは、紙で刊行された政府刊行物のデジタル化等を、政府の謳う「情報の透明性」の一環として担っています。地図等、規格の大きな資料をデジタル化できる特殊な機械も見せていただきました。デジタル化の作業にあたっては、大学側が学生を積極的に起用しており、その起用方法もボランティア、アルバイト、あるいは単位取得と学生によって関わり方が異なっています。こうしたデジタル化プロジェクトなどを授業の一部に取り入れることで、学生のモチベーションを高めながら、学生が自ら関わり、つくり上げるという意識を醸成することができるとのことです。 さらに、各種プロジェクトの成果物に関連したイベント(外部スピーカーによる講座など)を企画し、そのイベント自体もコンテンツ化して配信することで、図書館の存在を可能な限りアピールする取り組みがなされていました。