図書館コラム

2017年ALA研修レポート_コロンビア大学

1754年に英国国王ジョージ2世によりキングスカレッジとして創立された、全米で5番目に古い世界屈指の名門私立大学です。ノーベル賞受賞者を多数輩出するなど全世界から多くの優秀な研究者、留学生が集まっています。
2017年の海外図書館研修では、Butler LibraryとScience & Engineering Libraryを訪問しました。

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■Butler Library

キャンパス内には16の図書館があり、1934年に開館した中央図書館のバトラー・ライブラリーは主に歴史、文学、哲学、宗教といった人文科学系の資料を所蔵しています。館内には、24時間利用可能なReading Roomがあり、学内で最も利用率の高い図書館です。図書館では現在、e-bookやオンラインジャーナルといったデジタル資料への切り替えをおこなっていますが、学生は主に紙の資料を利用しているそうです。職員の雇用に際しては、必ずしも図書館情報学の学位を必要とせず(学位を持たないスタッフは“野生の司書”と呼ばれている)、現場でのトレーニングを行うという方針です。


■Science & Engineering Library

2011年に開館した理工学図書館は、生物学、化学、物理学、天文学、数学、地質学、地球科学、心理学等の分野に対応しており、資料の利用だけでなく、テーマごとの専門家による研究相談も受けられます。紙の資料はほとんど所蔵しておらず、e-book、科学系や数学系の最新ソフトを搭載したパソコン、3Dプリンターを使ったサービス等を提供しています。メールでデザインを送付すると、図書館が3Dプリントしてくれるサービスがあり、毎年高額な頭蓋骨の模型を購入していた教員が、その代替手段として使用した例などがあるとのこと。レファレンスにはメールやチャットでも対応し、オンライン目録で検索結果が0件になると、レファレンスについて案内するポップアップが出るようにしているなど、学生からのレファレンスを増やす工夫もありました。


作成日:2018年2月14日
この内容は、2017年6月に訪問した際に、ヒアリングした内容をもとに作成しています。

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Butler Library
コロンビア大学最大の図書館であるバトラーライブラリーの中でも、最も利用者の多いReading Room。


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Science & Engineering Library
新しい図書館を作るときは、メンテナンスの大変な板張りの床を避け、空間を柔軟に作り替えられるように什器は固定しない方がよい、とのこと。